超メットール!

12月7日(木)発売の
週刊ファミ通さん(12月21日号)に掲載された
ロックマンの特集記事はみなさん読まれましたでしょうか?

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くわしくはこちらの記事をご覧ください

ワタクシ久々の新作情報が掲載されたこのファミ通を
「ケニー・オメガさんがG1取った時の週刊プ○レス」と
同じくらい大事にしたいと思っております。

この中の『ロックマン11 運命の歯車!!』に関する記事は
大注目なのですが、中でも前回の記事でおススメしました

開発陣が語る「『ロックマン』が再始動するまで」

と言う記事の内容に胸が熱くなった方も多いのではないでしょうか?
かく言うワタクシもその一人!

色々な思い出が駆け巡ってしまいました。

実はこのインタビュー(コラム)ですが
ファミ通さんに掲載していただいたのは全体の一部分なのです。

そして読まれた方は「開発陣」とは誰なのか?と思った方も多いと思います。

1人はもちろん
『ロックマン クラシックス コレクション』
『ロックマン クラシックス コレクション 2』を
担当され
ワタクシや世界中のロックマン好きをハイテンションにさせた
『ロックマン11 運命の歯車!!』の
土屋 和弘プロデューサー

そして今回のキーマン
ロックマンシリーズには初参加となる
小田 晃嗣(おだ こうじ)ディレクターです

小田ディレクターは実はワタクシ
そんなに面識が無いのですが、今後がっちり色々お聞きしたいと
思っている方なのですよ。

と言う事で
前置きが長くなりましたが

今回は特別に「『ロックマン』が再始動するまで」の
フルバージョンを
ロックマン ユニティで公開します!


極!熱いですよ!



ではどうぞ

『ロックマン11 運命の歯車!!』
プロデューサー:
土屋 和弘

入社当時の初仕事は完成間近のFC「ロックマン5」チームでのデバッグ(テストプレイ)。
当時はデバッグもスタッフの仕事だったことから「誰よりも「ロックマン5」をプレイした男」と言っても過言ではない。
近作では『ロックマン クラシックス コレクション』『ロックマン クラシックス コレクション2』のプロデュースなどを手掛ける傍ら、
さまざまな「ロックマン」アイテムの企画や監修にも携わる。


ディレクター:
小田 晃嗣

数多くのアクションゲーム作品に参加。古くは『超魔界村』や
「ミッキーのマジカルアドベンチャー」シリーズ、近年では『極魔界村』や、
リブート版『ストライダー飛竜』、『バイオハザード0』(オリジナル版、HD版とも)の
ディレクションを手掛ける。

旧き良き“アクションゲームのカプコン“のDNAが詰まったディレクター。



ロックマン再起動!

『バイオハザード0 HDリマスター』
開発終盤のある日の事。
土屋と小田はある新規タイトルの企画を練っていた。

そのMtgでの小田の「カプコンはこれまで支えてくれたファンに向けてロックマンの続編を作る責任がある」との発言から物語は始まる。
オリジナル版でディレクターを務めた小田が13年の時を経てセルフリメイクした作品

それまでも『ロックマン』の新作制作の話はなかったわけではない。
しかし『ロックマンDASH3』の企画が不本意な形となった後、
スタッフの多くが新作を望んでいるものの、
自ら作ると手を挙げ難いブランドというような空気があった事は否めない。そのような状況下で、

「充分ファンに納得してもらえる新作が作れるのか?」

「今の時代に2Dアクションが受け入れられるのか?」

カプコンを代表するシリーズだけに要求されるハードルは高く
多くの企画が実現することなく消えていった。

土屋の職歴は8bitの『ロックマン5』にはじまる。
その後さまざまな家庭用ゲーム向けタイトルの制作に携わってきた土屋だが、
「ロックマン」シリーズの新作開発が途絶えた後も関連商品の企画や監修を担い、
過去作品を移植したシリーズのプロデュースを行っていた。

しかし小田の言葉で何かのスイッチが入ったようだった。
長らく新作が出ないままなのに、復活を望むファンの声は途切れることがない。
声だけではない、書籍やさまざまなグッズなどの実績が応援し続けてくれているファンの存在を示している。節目となる30周年にはキチンと応援に応えないといけないのでないか。

土屋は小田と共に、
「移植」ではない「ロックマン」シリーズの再始動にチャレンジすることに決めた。

「ロックマンの最新作」最初期は土屋と小田での企画書作りから始まった。

一口に「ロックマン」と言っても多くのシリーズがあり、
どの作品の続編を作るのか?
それとも全く新しいシリーズを立ち上げるのか?

選択肢は数多くあった。

二人が数ある選択肢から選んだ結論は「王道」を目指すことだった。
「ロックマンDASH」や「ロックマンエグゼ」のように全く新しい「ロックマン」を生み出すにしても、まずは幹をなす2Dアクションの、"王道“の「ロックマン」を復活させることが第一だと考えたのだ。
二人は企画の骨子を詰めつつ、日本以上のマーケット規模を持つ北米市場の詳細な調査と、
新たな”王道“を生み出すに足る仲間集めに取り掛かった。

ファンに満足してもらえるクオリティの「ロックマン」を制作するには相応の人員規模と開発期間が必要だ。そんなサイズの作品制作に取り掛かるには「ロックマン」商品の7割以上ものシェアを占める北米市場での裏付け=ファンの調査が必須だった。

調査結果は予想通り「多くのファンが『ロックマン』の復活を願っている」と言ったものであった。ファンが望む新作は他を大きく引き離してオリジナル「ロックマン」、次いで「新しいシリーズ」、そして「ロックマンX」と言う順序だった。
”王道“を目指す=2Dアクション作品を目指すことは決まっていたが、オリジナルなのかエックスなのか?は結論が出ていなかった。
今回のチャレンジは1作で終わらせるわけにはいかない。次に繋げるためには最も広くファンに支持されているシリーズを選ぶ必要がある。この調査でオリジナル版「ロックマン」の新作を目指すことに方向性が定まった。

「新たなロックマンは世界中のゲームファンから望まれている」

会社から試作開発の承認を勝ち取った二人は次のステージ、核となるスタッフ集めに進んだ。

制作が本格的になればなる程、多くの制作スタッフが関わる事になるが、”コア“となるスタッフは完全に目標を共有できるスタッフでなくてはならない。そしてこのスタッフが「カプコンが目指す新たなロックマン」を定義づけるメンバーとなる。「新世代のロックマンはどうあるべきか?」実績と識見、そしてシリーズへの愛情を併せ持つスタッフが必要だった。

アートディレクションに「ロックマンエグゼ」で
キャラクターデザインを務めた石原雄二、
キャラクターデザインには数々の「ロックマン」シリーズの
アートワークに参加している日暮竜二、シナリオや設定などを担うプランナーのリーダーには「ロックマンエグゼ」シリーズや「逆転裁判6」のシナリオを担当した江口名人こと、江口正和。そして外部スタッフながら数々のカプコン作品に参加し、しかも長年小田とタッグを組んでアクションゲーム作りに携わり、カプコン2Dアクションの”キモ“を熟知している三宅孝佳もプランナーに迎えた。

どのスタッフも簡単に集ってくれたわけではない。
それぞれ進行中のプロジェクトがあり、また新たな企画へ取り組んでいるところを、

「新世代のロックマンを定義づける現場に君は居なくて良いのか?」

の殺し文句でひとりひとり口説き落としたのだ。
この殺し文句にウソはない。
言葉通り「新たなロックマン」の創造には彼らの力が欠かせなかった。

コアとなるスタッフは集結しつつあったが土屋と小田は、かつて聞いた『ロックマン8』のあと、
その延長線上の『9』を作らなかった理由への答えをまだ模索している段階だった。

ロックマンは当時「『8』を経て、これ以上何を進化させればよいのか?」、2Dアクション作品として進化の袋小路にはまっていたのだ。
その後、「9」「10」と2作品が生み出されたが、これはHD黎明期に敢えて8bitテイストの最新作を届ける、と言った奇策であり苦肉の策とも言えた。
しかし「11」では変化球は投げられない。この袋小路に真っ向から挑まなくてはならなかった。

この難題に対して、コアスタッフが導き出した答えは「正攻法を究める」事だ。

ジャンプ撃ちで進む


変化球ではない。派手さだけの奇抜なアイディアに頼る事もしない。
オリジナル「ロックマン」の面白さの本質を突き詰め、
磨き込みを積み上げることで全体の "進化“を目指すのだ。

「どのボスから攻略しても良い」システムはプレイヤー攻略の自由度をあげ、ゲームプレイをクリエイティブにしていた。「ボスの特徴の判り易さ」は作品を重ねる事でシリーズが失いつつあったポイントでもある。プレイヤーが上達を感じられるバランス調整も外せない。

さらに「ドット絵ならではの操作感覚」もこの作品では重要なポイントだ。
キャラデザインは変えてはいけない部分を押さえつつ、現代的なリファインも求められる…。

こうして「ロックマン11」の開発はスタートした。二人で始まったプロジェクトはコアスタッフでの練り込み、さらなるスタッフの合流を経て、徐々にプロトタイプが形になってきた。

次のハードルはより大規模な本開発の決定だ。プロトタイプの出来栄えには自信があったが、楽観視できない国内外のTVゲーム市場、さらには昨今では人気ジャンルとは言えない2Dアクション作品。会社にとっても冒険となる。

折しも発売されたばかりの「クラシックス コレクション」がスマッシュヒットとなった。
ファンの応援が大きな後押しとなり、本格的な開発、製品化が決定したのだ。


開発陣が何にこだわり、何を磨いたのか?
その成果を見るには今しばらくの時間が必要だ。

本稿は土屋の座右の銘にて一旦幕を閉じたい。

「期待に応えて、予想を裏切る」

『ロックマン11』はどのようにファンの期待に応えて、
どのように予想を裏切ってくれるのか?続報に期待して欲しい。

特殊武器装備中



                           (了)




ワタクシ身体から煙が出んばかりに熱くなっております。
ここに至るまでの思いが伝わったのではないでしょうか?



今回の新作
『ロックマン11 運命の歯車!!』

当然ながら「ロックマン イレブン」と読むのですが
ワタクシは個人的に
「ロックマン ダブルワン」と呼んでいます。

「11」と言いう文字には

「1」が2つ

「1」とは最初の数字、すなわちスタートを意味します。

ロックマンシリーズ2回目の「1(スタート)」

皆さんと一緒に歩んでいければと思います。


次回は「『ロックマン』が再始動するまで」のインタビュー時に
出てきたこぼれ話をお送りします!

こちらは土屋Pの新人時代のロックマン開発エピソードなど
ウラ話的なエピソードになっておりますのでお楽しみに!

(自分は普段土屋Pにいろんなお話しを聞く機会が多いんですが
まあヤバい…面白いエピソードばかりなので)

きっと、書けないこともいっぱいあったんだろうなぁ~ (笑)



=オシラセ=

ついにロックマンが帰って来た!

ロックマンシリーズ最新作
ロックマン11  運命の歯車!!』2018年!発売!

ロックマン11_ティザーイラスト



「ロックマンX」シリーズ8作品が最新ハードで制作決定!
ROCKMAN-X



『ロックマン クラシックス コレクション』
『ロックマン クラシックス コレクション 2』
2作品がNintendo Switchにも登場

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ロックマン ユニティはスマホアプリ版もありますよ!

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