メットール!



はい!今回も引き続き「ロックマンX2 ソウルイレイザー」を担当した

コンポーザー高野充彦さんにお話を伺いました!


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▲「ピコピコマエストロ」の異名を持つ高野さん

SETSUOさんのインタビューを読んだ後にご覧いただくと、

より楽しめる衝撃の事実も
発覚です!

ではスタート!


 

ウ「なんと!当時の制作資料を持ってきてくださったと言う事でその辺のお話を!」


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▲開発当時は「サイバーミッション2」と読んでいたのがうかがえるファイル














高「・・・またこれもね~。一切思い出せないんですよねー

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▲せっかく持ってきてもらったのに…


ウ「いきなりこの話題が終わりそうな勢いですが()



高「当時「X」のSETSUOさんはもちろん「X2」の岩井さんもいらっしゃったので

色々資料があってもらったん・・・でしょうね。なんかよく覚えていないですね。」



ウ「わははは」


高「たぶんこの辺は、曲名が分からないと
MIDIファイルが取り出せないのでSETSUOさんにお願いしてもらったんだと思います。」
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▲「ロックマンX」当時の曲リスト



ウ「ん?さっき(※高野さんのインタビュー前にSETSUOさんのインタビューを行いました)インタビューでSETSUOさんに「ソウルイレイザー」を制作するにあたって、何かアドバイスなどされたのか?とお聞きしたらですね。」



高「ええ」



ウ「・・・『作ってるの知らなかった』って」



一同爆笑



高「わははははははウソウソウソ知ってた知ってた!

よくいたもん!作ってる後ろにSETSUOさんが()


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ウ「うはははは」



高「知ってる知ってる!忘れてるだけ!


T瀬「我々1時間前にウソつかれましたよ()



ウ「はい!」



高「SETSUOさん完全に忘れてる。()制作するにあたって僕が音だけじゃなくて実機で研究をするじゃないですか?もちろんそれまでエックスシリーズは

何度もプレイしたことはありますけど、改めてX1~3を自分の席でプレイをしていると
後ろに人の気配がして・・・。

フッと見るとSETSUOさんがいるんですよ。


で、




『なつかしいなぁ』って()




なので『でしょー?やりますか?』って言ったら




『いやぁ~オレはいいわ・・・』と言いつつ
コントローラーに手をのばして来て(爆笑)」

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ウ「うはははは」



T瀬「エピソードあるじゃないですか~。

完全にSETSUOさんインタビューからの流れが出来ましたね。



SETSUOさん!まさかの忘れていたと言う展開!



高「『こんなやったっけ?』とか言いながらミスしてるんですよ!




SETSUOさんやられてるやんって(笑)

面白かったですね。

それにちゃんとMIDIファイルとかも見てもらいましたからね





『ほぁ~・・・忘れた』とか言ってましたけど。」



ウ「色々忘れてる!



T瀬「基本的に良いアドバイスもらえてないですね!」



高「もらえてないですよーははははは




『忘れたな~こりゃ』って忘れたのかよ!みたいな。




でも変に「オレの曲なのに」みたいなのはなく

自由にさせてくれて生暖かく見守ってくれてましたよ。」



ウ「これ何ですか?


パスワード



高「これSETSUOさんがくれたロックマンX2のパスワードですね。

だから知ってるんですよ、僕にこれ提供してるんで。これもきっと忘れてますね。

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SETSUOさん何にもおぼえてねーなー()



ウ「当時の貴重な資料ですよ!」



高「もう捨てようと思ってたのでこのタイミングでCDのボックスが出て良かったです。

あとはX2で曲を担当した岩井さんによるMIDIファイル表とか。




ゲームを作っている最中はステージ名などが決まっていないのでファイルネームにそれが付かないですし、あと8BITのパソコンで制作しているのでファイル名に日本語が使えないから見てもどんな曲か分からないんですよね、こういう資料が無いと。

でX3が山下絹代さんで社外の方だったのでMIDIファイルが無くて(X3の曲に関しては)耳コピをしたような気がします。」



ウ「この資料を先ほどROCK-MENの青木さんに見てもらったら
「うわー容量シビアだなあ~」って言ってました。」

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▲容量についての資料、細かいです。




高「シビアですよー、容量超えると入れられない!GBは特に容量少なかったので。」

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ウ「今回のライナーでも初期の作品の方は特にツールだったり容量や制限の話を書かれている方が多いんですが、音色を自由に使える今の環境ならば、
どのように作ると思いますか?





高「ん~エミュレーション(他のハードウェア上で元のプログラムを再現すること)するんじゃないですかね?SFCを



ウ「うお!なるほど」



高「それが一番いいんで、ラクだし!時間もかからないし
お金もかからないし(笑)」


ウ「うはははミもフタもない!」



高「マジメな話、ユーザーさんも傷つかないんですよ、ヘンにいじるよりかはその方が。

エグゼ5DSの場合はDSにエミュレーションするマシンパワーが無かったので

ああいう形でアレンジをして別のアプローチをファンの皆さんにお届けしましたけど。

今ならエミュレーションですね、最新のシンセで鳴らしてみんなが喜ぶか?って

思うとどうなのかなー。

やっぱりエックスは最初のSETSUOさんの曲が一番カッコイイし、あれを変えるとしたらSETSUOさんに変えて欲しいですね。



ウ「なるほどー!では曲作りをする時に使用する楽器や、
こだわっている事などあれば教えていただきたいのですが」


高「何かを習ってと言うのは無く全て独学なんですがギターもベースもドラムも
ひととおり弾きます。曲作りの楽器はメイン鍵盤です。

で、僕のアプローチ方法なんですがゲームの音楽なので、
「自分を出す」と言う事よりも、
「どうやったらこのゲームに合うか」を最優先に考えてますね。

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ウ「SETSUOさんはピアノから始まって学生時代にギター、
そして曲作りのメインは「鼻歌」だと仰っていました。」



高「おおー、でも鼻歌で作った曲って良い曲多いと思いますよ。自然なメロディーなので。」



ウ「じゃあ高野さんは基本鍵盤を弾きながら曲を作っていくと」



高「でも本当に調子のいい時は自転車でフっと出てくる。



ウ「じで!」



T瀬「自転車!」



ウ&T瀬「自転車だー!」



高「チャリンコ乗ってる時ふと浮かんだメロディーが
家に帰っても頭に残っていれば良い曲ですね!



ウ「いやー自転車はポイントですね。
SETSUOさんも自転車乗りながら鼻歌を録音すると言っていたので同じでビックリしました。



高「へえ~偶然。

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T瀬「何か閃きやすいんですかね?」



まさかこんな所で共通点があるとは?

作曲やモノづくりをするのにポイントは自転車?!



と言う事で今回はここまで!

次回最終回は当時の思い出や「アノ件」の真相が!明かされるとかそうでないとか?



お楽しみに!

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