メットール!
「ロックマンX」シリーズ20周年を記念して制作された究極のCD-BOX
「ロックマンX サウンドBOX」
ロックマンX20周年のお祝いと発売を記念してロックマンユニティでは
特別企画をお送りします!
なんと!
「ロックマンX」でメインコンポーザーを担当し、
以降のエックスサウンドの基礎を作ったと言える
「SETSUO」ことカプコンサウンドチームの山本節生さん
▲顔出しはかなりめずらしい!
そして、今回初音源化の「ロックマンX サイバーミッション」
「ロックマンX2 ソウルイレイザー」の内
ソウルイレイザーを担当した元ROCK-MENの高野充彦さんに
▲元ROCK-MEN 高野さん
大阪まで行ってインタビューを敢行いたしました!
観光じゃないですよ!
まずは今回より数回に分けてSETSUOさんのインタビューを掲載します!
お名前も「ミスターX」だったりこれまで顔出しもほとんどなく、
ごくわずかなライナーによる文章はあるものの
(そう言う意味では「ロックマンX サウンドBOX」のライナーも貴重)
インタビューなどもほとんど記憶にないので
モノスゴク貴重なインタビューなのです。
海外のファンも多いSETSUOさん、これは注目です!!
超貴重なサインプレゼント企画もありますので
お楽しみに!!

▲サインを書くこと自体がめずらしいSETSUOさん
実はワタクシウッチー、映像の仕事もやっているのですが
何度か別のタイトルの特典映像撮影の仕事でカプコンの
スタジオでSETSUOさんを見かけていて(マネージャーさんなので)
「うおお、あの方がエックスの曲を作ったSETSUOさんなんだ・・・」と思っていたのでありました。
ロックマンユニティのウッチー的には
ようやくこの機会を得たぞ!という感じなのです。
大スクープです!
山本さん(以下SETSUO)「いやいやいや(笑)」
ウッチー(以下ウ)「つまり!してやったりです!」
SETSUO「あははははは、やられちゃいましたね!」
しかもカプコン東京スタッフでSETSUOさんを知る人(節生さんは大阪勤務)に聞くとだいたい
「あ、サッカーのね」と言う答えが返ってくるので
ん?ロックマンズサッカーを担当していたのか?と思ったのですが、
実はサッカーが大好きで、カプコンのサッカー部を
率いて社会人の大会に出場したり、
さらに今では週末に少年サッカーの
監督として教えているくらいなのだそうです。
ロックマン関係なかった!
同行したCD担当T瀬さんも同じく
「インタビューするなら話がサッカー一色にならないように気を付けなよ」
と上司に言われてくる始末!
SETSUO「たとえ話がどうしてもサッカーになる(笑)」
ウ「ツールを使いこなすと言う事はサッカーで言うと・・・」
T瀬さん(以下T瀬)「この曲はサッカーで言うとハットトリックですよね~とか」
この後しばらくカプコンサッカー部の話題になりつつ
(しかもサッカー部のメンバー名にビッグネームが飛び出したり)
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
ウ「やばい!30分経ったのにまだ全然始まっていない!このままだと質問全然終わらない」と気づき
T瀬さんから「ロックマンXで言ったらオープニングステージすら始まってないですよ」とツッコミが入ったところで
和やかな雰囲気でインタビュースタート!
サッカートークもおり交えてお送りします。(ウソ)
と言う事でまずはご自身のプロフィールと担当された作品を教えてもらいました。
SETSUO「音楽系の専門学校を出て、1992年にカプコン入社しました。20歳の時ですね、
今年で気が付けば42歳になりました。
専門学校を卒業する時に、何か作曲できる仕事は無いかなと探していた時に
たまたまゲームで音楽作れるよと言う事で、なので実はそれまでゲームを遊んだ経験がほとんどなくて・・・」
ウ「へえ~そうなんですか」
SETSUO「ゲームセンターは危ないとこ、みたいなイメージで」
ウ「確かに当時のゲームセンターは不良のたまり場みたいな感じで、カツアゲされちゃったり」
SETSUO「まあロックミュージシャンになりたかったんで、
どっちかって言うとする方(笑)」
ウ「ロックだ!」
思わずロックに反応するウッチーは置いておいて
ウ「なるほど、というとやはり好きな系統はロックであると!?」
SETSUO「そうですね、やっぱり。完全にロック小僧ですね。
小学校の時は親に勧められてピアノをやっていたんですよ。
それで下地だけはあったので、中学生の後半くらいから
友達と一緒にやりだしたのは、邦楽系のロックバンドで、BOOWYとか」
ウ「おお!(実は世代が近いと言う事が判明)」
SETSUO「まあそこ(専門学校)でパソコンを使って音楽を作る、と言うのが授業にあって興味を持ってですね、
その授業で作った曲を送ったらカプコンに通っちゃって・・・。1992年入社ですね。」
ウ「ちなみにカプコン全体で新入社員ってどのくらいですか?」
SETSUO「130~140人くらいですかね、たぶん、100人は間違いなくいました。
その内サウンドとして入ったのが5人です」
ウ「うへえ~」
SETSUO「なので入社するって決まってからゲームの勉強しだして、
内定もらってから「こりゃあかん」とスーパーファミコンをすぐ買いに行きました。」
ウ「メシのタネを買いに行かねば!と」
SETSUO「まあ全然やってなかったわけではないんですが、
友だちの家にあったファミコンをパクっ・・・借りて某大作RPGとかはやってました。でもそれくらいです。」
ウ「ではゲームミュージックをやりたかったと言う事ではなく?」
SETSUO「いや僕の時代はゲームミュージックという認識がなかった気がします。
音楽を作れたら良かったんですね。」
ここで担当されたタイトルを聞いてみました!
SETSUO「で、最初に担当したのがファミコンの「マイティファイナルファイト」・・・
入社1年目にしてメインです。」
ウ「いきなりメインですか!」
SETSUO「意味が分かんないですね(笑)今からしたらわっけわかんない。
当時先輩が10人いて新人が5人と言うおかしな
バランスで、まあ会社が急成長してる時期だったんですね。
今現在サウンドが60人いるんですが比率で言ってみれば新人が
30人いるってことですから、ありえないですよね。
なので1年目からブイブイゆわしてました。
それだけに自分の力が劣っているとか思わなかったですね、
何年かしたら気づいて「あぁぁああ」ってなるんですけど。わははは!
「マイティファイナルファイト」は同期の竹原(裕子)さんと半々くらいで、僕はSEもやっていたのでちょっと少なかったかな、それが最初ですね。
その後は「ファイナルファイト2」で1曲やったりメガドラの「ストⅡ」の移植をやったりして、
その後「ロックマンX」に入ります。
ですので実質的には2タイトル目、入社2年目の5月です。」
なんと入社2年目の大抜擢!当時の環境からすれば抜擢と言うよりも当然な流れだったのでしょうかね!
いきなり「これやって」と実戦投入と言うのはスゴイ!
ウ「ロックマンXシリーズは?」
SETSUO「「1」だけですね「2」はやってないです、
あの当時はみんな続きをやるのを嫌がっていて。
理由の一つは1本目に全てを出し尽くしちゃう。と言うのと
音楽として出来れば別のジャンルをやりたい、と言うのがあるので」
ウ「なるほどー」
SETSUO「今ではブランディングと言う観点からも何本かやっておけばよかったかなとは、
思いますけどね。
当時はみんなどんどん新しい事をやりたいと言う発想だったので、僕も「X2」の話が来た時に
「いや・・・出来れば別のを(小声)」って(笑)」
これは興味深いお話です!「X2」をSETSUOさんが担当していたらどうなったのか?
と言うはちょっと気になりますねー。
SETSUO「そしたら先輩(岩井由紀さん)がやってくれる事になって・・・ああよかった。って(笑)」
T瀬「担当割りの部分は今でもその流れはありますよね」
SETSUO「そうですね、あんまり連続で続け過ぎないように、
今はそれでも3作くらい連続で担当する事はありますが。
新しい事に対して当時も今も自分から(やりたい)と手を挙げれば、
やれる可能性が充分あるので、それは良い環境だなと思いますね。
なので色んなジャンルのゲームをやらせてもらいました。
僕がメインのロックマンXを先輩に助けてもらったお返しに、
その人がメインのタイトルに1曲書いたりと、時間と人が無い中で
持ちつ持たれつな形でやってましたね。今と違ってだいいたい
1タイトルあたり6か月くらいで仕上げるので。」
T瀬「近年のゲーム開発ではありえない短さですね」
SETSUO「もっと言うと僕2年目の時に先輩5人くらいやめてるんで!」
一同「うわはははははは」
T瀬「いきなりもうチームの中堅じゃないですか!」
SETSUO「そうそう、だから3年目にはもう(新人の)採用とかやらなあかん」
ウ「うわースゴイスピード感!」
SETSUO「あともう一つ思い入れがあるのが、当時スーパーファミコンで出ていた
アメコミのゲームで、これは「ロックマンX」でやれなかった事をやった!
と言う感じでロックテイストです。
「ロックマンX」から1年くらい空いてたんで楽しくやれましたね。」
ウ「へえ~なるほどー!SETSUOさんなりのロックマンX2とも言えますね。」
※後で調べたら実はこのBGM、特に海外で異常に評価が高いのであります。
「SETSUO」の名前は世界に響いているワケですな。
SETSUO「そこからアーケードの方に移って、「私立ジャスティス学園」あとは「クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡」あれは楽しかったですねー!
曲調が違ってジャパニーズPOPで作れるので。あと
クイズの問題も作ってました、サッカーの問題とか(笑)」
ウ「サッカーネタきました!」
SETSUO「そして「ストリートファイター ZERO2」は3人でやってましたが
一応メインと言う形で担当してます。
そもそもアーケードに移った95年が震災があった年で、
当時ストZEROのメインをされていた方が神戸に住んでいて、通勤出来なくなってしまい急きょみんなで作る事になって、僕はバーディとアドンなどの曲をつくりました。まあロックな曲ばっかりですね。
その流れでZERO2のメインになったんです。」
面白い事にジャス学の2は「ロックマンX」の時と同じく
先輩の岩井さんが担当していると言う黄金パターンだそうです!
知っていればゲームアーカイブスの紹介の時に書いたのに!惜しい!「なないろ」と共に絶賛配信中!
ウ「なるほどーなにがきっかけになるか分かりませんね。」
SETSUO「そうですね、(ZERO2は)大変な時だからみんなでなんとかしよう!と言う感じで何人かで。
そして細かいのはいくつかあってコンポーザーとして担当した最後が「ストライダー飛竜2」ですね。ここまでで、入社から8年」
ウ「おお!ストライダー!と言うことはキャリア的にはアーケードの方が多いんですね。」
SETSUO「そうですね、その他コンシューマへの移植なんかはやりましたけど、
最初の3年くらいですねコンシューマは。
そこからはサウンドマネージャーとしてマネジメントの方になって
「クロックタワー3」「ロックマンX7」海外でしか発売されていない「メガマンX コレクション」や
「ロックマンX コマンドミッション」「ビートダウン」「クリムゾンティアーズ」「逆転裁判 蘇る逆転」にも関わって・・・あと「玻璃ノ薔薇」」
SETSUO「あれは大したことしてないのにスタッフロールに「音響監督」とか出て、漢字で書かなあかんと言うルールがあって・・・何かしたかなオレ?わははは。
そして5年くらい前からカプコンのスタジオのマネジメントで、タイトルそのものに関わると言うよりも、全体のサポートをしていると言う感じですね。」
そこでスタジオの撮影に入った時ワタクシは伝説の人「SETSUO」さんに初めてお会いしたワケです。
サウンドのみんなから「セツオ兄さん」と呼ばれる、にこやかな雰囲気の節生さんが見守ってくれていたら安心して仕事が出来るだろうなあと思います。
キリのイイところで今回はここまで!
まだまだ続きますよ~
■お知らせ!
冒頭でも告知しましたが、『ロックマンX』生誕20周年・コンポーザー
山本 節生氏のインタビュー実施を記念し、
直筆のサイン色紙を抽選で1名様にプレゼントします!
応募方法は下記の通りです。
・ロックマンユニティ公式Twitterアカウント「@ROCKMAN_UNITY」よりツイートされている、
応募用ツイートを2014年2月17日までに公式RTしてくださった方が抽選の対象となります。
ツイートURL→ https://twitter.com/ROCKMAN_UNITY/status/413158855049101312
・当選者にはTwitterのDM機能にてご連絡をしますので、
「@ROCKMAN_UNITY」のフォローをお願いします。
と言う事で!
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イーカプコンはこちらから
-オシラセ-
ロックマンユニティーのtwitterはこちらから
@ROCKMAN_UNITY
ロックマンXシリーズの音楽はかっこいいですよね…。
特にX2とX4のい曲は全部かっこよかったです…。
X4とかセレクト画面からしてかっこいいし。まぁもうプレイステーション1のソフトであるX4再販も無いし永久にプレイ出来そうにないですけど…。