キイトール!?
はい!と言う事でまだまだまだ続く
25th Anniversary ロックマン Rock Arrange Ver.
25th Anniversary ロックマン Techno Arrange Ver.

のサウンドディレクターを担当されたベイシスケイプの
工藤さんと千葉さんにお話を伺った第4回になります
これまでのお話はこちら
第一回
http://blog.capcom-og.com/rockmanunity/archives/6065802.html
第二回
http://blog.capcom-og.com/rockmanunity/archives/6065815.html
第三回
http://blog.capcom-og.com/rockmanunity/archives/6065835.html
文中の
「K」は工藤さん
「C」は千葉さん
「U」はワタクシウッチーを
「T瀬」はカプコンCD担当のT瀬氏を表しております!
今回はクレジットされている中で、ちょっと疑問に思った点からスタートです!
出来る限り2枚のCDをお手元にご用意いただいてご覧ください!
■ここでちょっとロック盤の1曲目「Elecman~Crashman~Magnetman Medley from ROCKMAN1-3」の
名義「Livestrow Basiscape Band」についてお教えください。
K「今年の夏に行われた音楽イベント「(音撃(オンゲキ)」でベイシスケイプで出演しないかとオファーがあった際に結成したバンドです、ベイシスケイプ所属のコンポーザーで構成されていて、今回のアレンジでは、リズムプログラミングを金田充弘、ピアノアレンジを千葉、ギターと全体のアレンジ構成を私が担当しました。」
※バンドとしての活動も引き続き行っていくとのことですから「リブストロー」と言うバンドは要注目ですね!
なんか一緒にできたらいいなあ。
K「今回はそれぞれ個人名義で参加していますがリブストロー名義でどうするかと思った時に選曲から考えて、ロックマンって哀愁漂うカッコイイ曲が多いんですけど1曲目はあえて爽やかで疾走感のある曲にしようと思ってアレンジしようと趣向を変えてやっています。」
C「1曲目なんですけど出来たのは最後だったんです・・・」
U「それは何やら色々なものが見え隠れいたしますな!?」
K「胃が痛かったです(笑)」
※正直だ!
バンドとしてどう構成するか、1つの曲を複数人で担当するにはどうするか?と言うのが大変だったそうです。
どうすればお互いの強みを生かせるのかを考えた末リズムを金田充弘さん、ギターが工藤さん、ピアノを千葉さんと言う分担になったのだそうです。
その辺も含めて聴いてみると良いかもしれません。
■それぞれの1曲目について
U「2枚同時に別ジャンルで出ていますが、両方を同時に聴く事を意識されているような気がします。
特にテクノ・ロック共に1曲目の始まり方(※ロックマン1のステージセレクト、これはロックマンの歴史で一番最初に流れた曲になります(OPデモ曲が無いので))
またロックの1曲目はエレキマンのフレーズですが、こちらもステージセレクトに似ている感じがするんですが、そのあたり意識していましたか?」
▲・・・ちょっと考えている千葉さん(左)とちょっとたくらんでる工藤さん(右)
C「・・・これは・・・やっぱ、何かあるって言っておいた方が・・・」
※なかったみたい!
K「テクノの一曲目もロックの一曲目の効果音部分も千葉さんなので、きっと千葉さんは何か考えていたに違いありません!」
C「投げられました!(笑)・・・最初に曲順は決めてなくて出来上がってから最後に決めたんですがテクノの方はタイトル曲として「ロックマン始まるよ」と言う感じになるかなと思って決めたんですが「1」からだとみんなアレンジしているので裏から(「10」から)はじめようと言うのはありました。・・・ロック盤との関連、関係性は・・・」
U「考えていなかったと!」
K「ロック盤は1枚のアルバムとして考えた時に1時間の流れを考えた時に、1曲目は「1」からと言うのは考えていました、それでラス前の曲はワイリーで最後はエンディングと言う感じで」
※この2枚のアルバムを聞いていて色々感想を書いていたのですが、お二人の曲が好きなんだと言う事が判明しました、その中でもテクノの一曲目のステージセレクトが「10」から「1」にカウントダウンしていく「始まり感」「さあーこれから始まるよ~」と言う感じがあって凄く1曲目にふさわしいメドレーだと思います。必聴!オススメです!
■曲の終わり方について
U「ロックマンを始めとするゲーム音楽はエンディングやOP以外はほぼ原曲はループですよね、
自分はそれをどう終わらせるのかを聞くのが好きで気になる所なんですが。
ロックの2曲目やテクノの3曲目、12曲目がステキです!」
K「ありがとうございます。そうですね、ロック盤の2曲目(Select~Bubbleman~Heatman~Woodman~Airman Medley from ROCKMAN2)はかなり終わり方を意識しています、それまでにロックマン2のメドレーをつないでいって、このままタダでは(ジャーンって終わらせるとか)終われない!と言うのがあって、メドレーと言えども最初にセレクトが出てきてそれぞれのテーマが流れた後、またセレクトに戻るんですけどロックマンってボスを倒すとその武器を使えるようになるじゃないですか?そういうのをイメージしてセレクトの曲の中にそれぞれのステージの曲を織り込んで行って盛り上げていって最後に「デュッ」って終わるんですけど…」
▲みんな!「デュッ」を聴くんだ!デュッ!って!
U「その音(デュッ)なんですよ!そこが凄いんですよ!!良いんですよ」
K「そこがちょっとあざといけど良いかなと(笑)」
U「ガツンとやられました!」
K「このロックマン2メドレーのアレンジコンセプトは「チップチューン&ロック」と言う事で考えていて、自分の思うロックマンの良さってファミコンだからできる良さと言うのがあって、
そこでチップチューンとギターのカッコよさで5分以上展開していってどうやって終わるか?ってなったときに最後に「デュッ」って言う三角波の音で終わるのが良いかなと、オーケストラならジャジャジャーンとかなのをファミコンなら
「デュッ」の一音に詰まってるっていう。それがコンセプト的にもしっくりくるなと」
U「ファミコンで遊んでいた人ならだれもが聴いている、
あの音で終わるのがシビれました!
本当にこのロック盤の2曲目は最高で、鮮やかにファミコン音と生音を行き来しているのがカッコイイです。そして最後が「デュッ」ですから!」
K「制作にあたってロックマンの曲を聞き直していて、やっぱりファミコンの音の良さを生かしたものを一つ入れたいなと言うのがありました。昔は制限のあるなかで曲を制作していたと思うのですが当時カプコンさんのサウンドクリエイターさんが頑張って作って凄く良い結果になっていると言うのを感じていたので、それを反映できるモノをと言う事でこの「2」のメドレーと言う曲を考えました。」
U「感動した!原曲リスペクト!涙がでるなあ~ありがたいなあ~! それを考えるとテクノ盤の9曲目(Dr.Wily Stage2 from ROCKMAN9)なんですが、ファミコン音源でアレンジが始まると「どこで音色を切り替えてくるのか」と言う事に注目するんですが、この曲は…最後まで行っちゃうんですよ!ビックリしました」
K・C「笑」
C「この曲を担当されたFar East Recordingさんが、チップチューンでライブをされている方で、打ち合わせをした時に得意な手法でお願いしたいと伝えたところ、じゃあチップチューンでやってみますと言っていただいて、出来上がったのが骨太なチップチューンだったので、じゃあそのままの方向で、シリーズ後半の「9」からのアレンジだったので先ほども話しました王道でとお伝えしていた事もあって」
U「それで王道系とし原音で突っ走ったと!ちなみにROCK-MENの青木さんはロックマンが大好きで、入社してから「ロックマン」の「カットマンステージ」をアレンジすると言う課題に対して、好きすぎて変えられず完コピしてしまい怒られた、と言う伝説を持っています」
C「ああー、何となく分かります。
リスペクトしすぎて一周しちゃうんですよね」

▲千葉さん、へんなフリをしてスミマセンでした!
はい今回はここまで!
と言うことで青木さんの伝説エピソードや、ウッチーの空振りなど
盛りだくさんの第4回でした。
「25th Anniversary ロックマン Rock Arrange Ver. 」
「25th Anniversary ロックマン Techno Arrange Ver.」は
絶賛発売中です!
このインタビュー企画も残すところあと2回!
次回は王道質問である制作苦労話と変化球質問「魅惑のT瀬タイム」の巻です!デュッ!
-オシラセ-
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